2016年5月26日木曜日

12 海竜王経、観念法門経、起世経の出鱈目

2016/11/12(改編) 2016/06/03 (公開)

海竜王経、観念法門経、起世経の出鱈目


引用   海竜王経に云く「竜女作仏し国土を光明国と号し名をば無垢証如来と号す  

書簡   女人成仏抄 78


先ず、「海竜王経」には「龍女」も「光明国」も出て来ません。


よくぞまあ, 此れまでばれなかったものですが、鎌倉仏教は女人成仏に関しては、呆れるほど嘘と誤りばかりです。

それは坊主や仏教学者どもの怠慢で、経を学んでいない証拠です。鎌倉仏教とは所詮はそういうものだという事を、大正蔵経の 佛説海龍王經 (0598) を 自分の目で確かめて、知ってください。




引用   観念法門経に云く 戒を持ちて西方弥陀を思念せよ と文。 

書簡   一代五時継図 79


観念法門経とは「觀念阿彌陀佛相海三昧功徳法門」の略称で、大正蔵経では1959番の経です。

問題点は、引用された文章は「觀念阿彌陀佛相海三昧功徳法門」には在りません。

従って 「観念法門経に云く」 は X です。

この引用文の内容に近い経文としては、

般舟三昧經 (0418) 0905a01ページの 「持戒完具獨一處止心念西方阿彌陀佛」 だけです。

更に調査すると「西方指南鈔 (2674)」、「黒谷上人語燈録 (2611)」等に類似の解説文が見られます。

黒谷上人語燈録とは鎌倉時代文永11~12年(1274~1275)に編纂された法然遺文集で、

そこに 「 於未來世惡衆生 稱念西方彌陀佛 」 (黒谷上人語燈録 0193x33ページ) 又、
西方指南鈔 (2674) 0857a02ページにも 同文  稱念西方彌陀號 が見られます。 


書簡、[聖愚問答抄上]でも観念法門経が引用されていますが、そこでは正しい文が写されていました。 

日蓮聖人が実際に経を読んだなら一代五時継図の間違いは起きないでしょうから、誤った参考書を使ったと思われます。 確定はできませんが。



引用   起世経に云く 「諸の衆生有りて放逸を為し清浄の行を汚す 故に天雨を下さず」  

書簡   下山御消息 80


起世経(0024)には起世因本経(0025)との二訳が存在します。

不降雨に関する箇所は、どちらの翻訳も 「然行雨諸神。有時放逸。以放逸故。彼雲不得依時降雨。」 と同文です。

但し「諸神」は、本因経では 「諸天子輩」 と表現されています。

放逸とは過失の意味ですので、神さまのミステイクで降らない時もあると言っています


道世の「法苑珠林(ほうおんじゅりん)・失候部第十二」は 「如起世經云」 として五個の降雨の障外を解説しています。

その四番目の因として 「第四有諸衆生爲放逸汚清淨行故天不依時雨」があり、日蓮書簡の引用の文体は「法苑珠林」その物でした。

「如起世經云」 の意味は 「起世經の如く云うならば」、という意味ですから、「起世経にいわくと
日蓮聖人が書いたのは早とちりと言えます。
 
起世経にない事は経を詠めばわかる事ですので、日蓮聖人は起世経そのものは読んでいなかったと思われます。

施設論 にも、「天不降雨」 の八種の原因に関する説明があり、そこにも4番目の因として放逸が書かれています。

起世経では 他にも不降雨の因は 「皆行十不善業」(十善を為さないから)とも言っています。


近頃では地球温暖化が天候不順の原因だと言いますが、 地球の磁場の北極点が此処十年ほどで大幅に、それも通常より早く移動しています。

磁場は太陽風が運ぶ自然放射能をブロックしているので、その範囲も磁極の移動に伴って微妙に変化している筈です。

それが何を意味するかというと、放射能の粒は雨雲の種になっていますので、海上の雲の発生が減容し、位置も例年の位置とはズレて来ています。 それに伴って海水温が変わり、エルニーニョ、ラニーニャの発生位置が不安定になりますから、その結果、異常気象が誘発されているのではと自分は思っています。

今日六月三日時点で、今年は南太平洋上に台風が一つも発生していません。 
ヨーロッパでは150年ぶりの大雨でパリではセーヌの洪水が懸念されています。
雨や風の吹き方も年々記録的何とかと云われる事が多くなっていますが、 二酸化炭素の増加が原因ではないのです。

二酸化炭素が原因で、地球に災害がもたらされると言うなら、 皆さん、一斉にビールを飲むのをやめたらどうでしょう。 近年の空気中の二酸化炭素の増加と、支那人のビール消費量の伸びが同期しているのも、どうか気になさってください。
 
これは時事雑談のページに書くべき内容でしたが、 経文の降雨の因につられて自分の意見を書いてしまいました。










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