15 至門性経、十二仏名経、出家功徳経
引用 至門性経に云く「木は金に遇つて抑揚し火は水を得て光滅し土は木に値いて時に痩せ金は火に入つて消え失せ水は土に遇つて行かず」等云云。
問題 至門性経 という経名は、類似名も 蔵経に見当たらない。
倶舍論記 (1821 等 に 眞沙門性經 という類似の経が出て來るが、それも蔵経には無い。
火得水而滅光 の言葉は摩訶止観 46.0108b22 に使用されている。
だが、日蓮聖人は 至門性経に云く と書いている。 蔵経には存在しない経名が支那仏教には多いので、日蓮聖人が何を参考にしたか不明。
引用 十二仏名経に云く仮使法界に遍する大悲の諸菩薩も彼の女人の極業の障を降伏すること能わず文。
書簡 一代五時継図 88
「女人の極業の障」 とか、この手の言葉は、釈迦の経文には無いので、支那仏教での捏造経文だと言わざるを得ない。
蔵経には 十二佛名経 という 経が存在しないのが佛説佛名經 (0440) に「南無十二佛名神呪經」という類似の名がリストされている。
「女人の極業の障」 とか、この手の言葉は、釈迦の経文には無いので、支那仏教での捏造経文だと言わざるを得ない。
蔵経には 十二佛名経 という 経が存在しないのが佛説佛名經 (0440) に「南無十二佛名神呪經」という類似の名がリストされている。
往生要集 (No. 2682 源信) が「十二仏名経」という名を引用しているが 釈迦の経には女人を貶める文言は基本的に存在しないという事を肝に銘じてほしい。
引用の文言は支那仏教の捏造であろう。
引用の文言は支那仏教の捏造であろう。
引用 出家功徳経に云く「高さ三十三天に百千の塔婆を立つるよりも・・・ 云々
書簡 出家功徳御書 89
出家功徳経に出て來る 「三十三天」 は次のっ文章のみ、である
佛説出家功徳經 (0707)で使われた「三十三天」 は 16.0814a17ページの
「壽五百歳。五百歳已。命終轉生三十三天。爲帝釋子。具受五欲。極天之樂。」だけで、
佛説出家功徳經 (0707)で使われた「三十三天」 は 16.0814a17ページの
「壽五百歳。五百歳已。命終轉生三十三天。爲帝釋子。具受五欲。極天之樂。」だけで、
経に1500近く出て來る三十三天の文章には、「高さ三十三天の塔婆を立てる」 という話はどの経にも存在しない。
経以外にも 高さ三十三天の塔婆などという例は見当たらないところから、日蓮聖人が何処からこの話を引いたかは不明のままです。
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